| 新日本企画のアニメ(龍虎編) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
え?何年前のネタだって?すいません、ゆみるが知ったのは先月です。 知ったきっかけがアニメ版「龍虎」と「侍魂」のDVD化広告というのがアレですが・・・ かつてこの会社のゲームがゲーセン内の筐体を半分以上占拠していたなんて話は もう遠き日の出来事なのでしょうか・・・そんなわけで今回のお題は「SNKの栄枯衰退」 ではなく(んなもんは余所様のサイトで腐るほどやってました) 黒歴史認定されたはずなのに今回何故かソフト化されたアニメ版「龍虎」と「侍魂」です。 ---------- えーまず始めに・・・SNK(新日本企画)の「NEOGEO」とアニメについて少し。 「NEOGEO」とは「アーケードゲームを家庭でも楽しめる」というコンセプトで生まれた 家庭用ゲームハードの事です。まずゲーセンでゲームを先行稼働して暫くしたら ロムを販売する・・・というのが基本商戦。しかしまだCDROMもDVDも無かった時代、 弁当箱のような大きさの大容量ROMは一本3万近い値段がしました。 そのため一般の普及率がとても低くこのままマイナーハードとして終わると 誰もが思っていたのですが・・・ ところが「ストU」から始まる対戦格闘ゲームの大ブームで「NEOGEO」の境遇は一変します。 ブームもさることながら「NEOGEO」の販売元であるSNKが「餓狼」「龍虎」「侍魂」という 伝説的傑作を連発したおかげでNEOGEOの売り上げは跳ね上がり一気にメジャーハード昇格しました。 そして、その爆発的な人気のお陰で「餓狼伝説」単発アニメ化が決定したのです。 アニメ版「餓狼」はゲームに忠実なストーリー、大張正巳氏のフリークス一歩手前のキャラクター、 迫力のあるアクションシーンが大好評となり翌年には続編が制作されるほどの大人気を博しました。 その後ファンの間では当然のように「次のアニメ化は龍虎か侍魂か?!」という話題が持ち上がり SNKも「餓狼」の大ヒットに気をよくしたのかこれに続けとばかりに「龍虎」のアニメ化を 決定しました。「きっと今回もカッコイイキャラがイカシタアクションをバリバリかまして くれるにちがいない!!」と嫌でもファンの期待は高まります。 そして放映日、期待に打ち震えるFanを待ちかまえていたのは・・・・・ -------------
ではまず参考までにゲームのメインストーリーを んで、待ちこがれて放映された物は・・・・ えーと本来格ゲーキャラというのは絵柄のせいもあって骨太な印象なキャラが多いです。 先に挙げた大張氏の絵も既に関節がいくつあるのか分からない力業な絵柄が魅力的であり それなりにインパクトがありました・・・・・つまり何が言いたいかっちゅうと キャラがヤケに細いです・・・大張絵と比べると遙かに人体のバランスが取れていますが 大張絵の100倍ぐらい印象に残らない地味なキャラデザです。 しかもゲームのキャラとは服と髪型以外似ても似つきません 初っぱなから出鼻を挫かれたような気持ちで見ているとどうもゲームとはストーリーが 大幅に違っているようです。町の何でも屋(道場が儲かってないらしい)の主人公その1 リョウ=サカザキとその友達で金持ちのボンボン、ロバート=ガルシア・・・ここまでは ゲームと同じです(あ、何でも屋は違います) 街の人の依頼でネコを探しているリョウ(本人曰く『この仕事解決しないと電気止められる』) しかしそのやっと捕まえたそのネコ、実はある組織が盗み出したダイヤ「シリウス」の秘密を 握っていて・・・・となぜかミステリー風味。しかし、盗まれた宝石、その秘密を握るネコ・・・ あー!誰も初代ルパン3世の「エメラルドの秘密」からの頂きだなんて思ってませんよ!! ええ思ってませんってば!!原作では古武術使いの「藤堂竜白」が何故か刑事役なっていて それがモロに「銭形警部」じゃねぇか!?なんてこれぽっちも・・・・ 他にも原作では渋い軍人のジョン=クローリーがただの変態になっていたり 原作では「男装のファイター」として人気だった「キング」(しかも条件を 満たさないと女だとばれないで終わる)が出てくるなり女だとモロばれだったり 原作でリョウが見せた下駄でバイクに乗るという離れ業が何故かただのカンフー靴に 変更されていたりとか原作でいた真のラスボス「Mrカラテ」は何処へ行った?!とか 何だよさっきから二言目には「原作では〜」ばかりじゃないか!この文章(笑) とどめに原作での妙に重々しい雰囲気がまったくないのと格ゲーアニメなのに 肝心のバトルシーンが迫力ゼロなのはもはや作品として致命的です。 ・・・・ゲームのファンがTVの前で固まったのはともかく宣伝効果として考えても このアニメ観て「このゲームやってみたい」と思った人はおそらく皆無だと思います。 という事でファンの間でも「一番の見所はSNKの新作CM」と言われてしまった このアニメですが唯一原作以上の「見せ場」を作ってしまったキャラがいます。 それは誰かというと既に上にも上げていますが・・・・ 藤堂竜白さんです! 上にも書いているように原作では古武術使いのおっさんでゲーム最初に主人公が闘うキャラです。 主な特徴は・・・弱いことです。多分ゲームをはじめてやった人でも楽勝で倒せると思います。 主人公にボコボコにされて言うセリフが「(さらわれた)娘の行方はワシも知らん・・・」 一応対戦モードでも仕様可能なキャラですが必殺技が一つしかありません。 挙げ句の果てに続編では彼だけがリストラされてしまうという悲惨極まりない扱いです。 ところがアニメの方では盗まれたダイヤ「シリウス」の行方を追う熱血刑事として登場。 主人公達の淡泊なやりとりに彩りを添えます。記者会見では「ダイヤがみつからなければ ワシは腹を切る!」と強気な発言。その後も主人公達をダイヤの窃盗犯と間違えて誤逮捕するわ 敵の本拠地ビルめがけてクレーンの鉄球を打ち込むなど見所満載です。 最後はプールに落ちてしまったダイヤを探すために警官隊(お約束で目が帽子で隠れている)に 「それ!かかれーぃ!!」と号令を出しながら自らも飛び込む様は銭形警部そのままです。 あまりの活躍ぶりに「・・・放映直後に出た続編で一人だけリストラを喰らってしまった 彼へのせめてもの心遣いなのでは・・・」などとおもわず妙な邪推をしたくなります。 あとこれは見所なのか微妙ですがヒロインであるユリの声をあてているのはまだ無名時代の 浜崎あゆみさん(当時は浜崎歩名義)でした。でも棒読み炸裂(笑) これだけでもう黒歴史度UPでしょうか? (ちなみにリョウは別所“ハムの人”哲也さんでした) そしてED。ヤケに爽やかなテーマソングにのってリョウが子供達に空手を教えています。 近所のガキをかき集めた・・・という感じではないので極厳流の門下生でしょうか? しかしこれだけ門下生がいれば何でも屋なんてやらなくても喰うに困らなかったでは?! ・・・と無粋ながら最後の最後までついツッこんでしまうゆみるでした。 -------------
-----------------(以上、2003年10月15日掲載文) 〈解説〉 うーむ最早、SNK倒産どころかSNKそのものが過去の事に なってしまいましたね。時代は遠くなりました。 そんな時代の狂気が生んだアニメ化ですが 当時のSNKの広報さん、ちゃんと脚本チェックしたのかな? まさか某社のように「アニメは30分のCMであればいい」 みたいな腐った暴言は吐いてないとは思いますが。 これで打ちのめされた翌年の侍魂で更に止めを刺されるのですが それはまた次の機会に。 ・・・・っていまDVD情報調べたら上で挙げた浜崎ユリの声が DVD版のみ別の声優さんによって吹き替え直されているそうです! ・・・一体どっからの圧力だろう・・・ |